アメリカクラシック3冠レースの開幕戦である「第149回・ケンタッキーダービー」が、アメリカ・ケンタッキー州の最大都市であるルイビル市内にあるチャーチルダウンズ競馬場で行われます。
ケンタッキーダービーは1875年に設立され当時はイギリスのダービーに倣って距離2400メートルで行われ、1896年に現在の2000メートルになりました。
このレースは全米でのスポーツの中で「もっとも偉大な2分間」と呼ばれていて、優勝馬にはバラのブランケットがかけられることから「ラン・フォー・ア・ローズ」と言われています。
そして過去の優勝馬は正に名馬ぞろいで、大種牡馬のノーザンダンサーや1973年の3冠馬であるセクレタリアト、アメリカ競馬で初となる100万ドル獲得馬となった1948年の3冠馬であるサイテーション、1977年に史上初でアメリカ3冠馬になったシアトルスルー、20世紀最後のアメリカ3冠馬であるアファームドは1978年の勝ち馬です。
そして1989年の勝ち馬であるサンデーサイレンスは日本の競馬会を大いに変えてしまい、彼の産駒は優秀な成績を収めており、2005年に無敗で3冠馬になったディープインパクトも、この馬の産駒です。
長くアメリカ競馬会には3冠馬が出てきていませんでしたが、2015年にアメリカンファラオがこのレースを勝利した後2冠目のプリークネスステークスと3冠目のベルモントステークスに勝利し、37年ぶりとなる史上12頭目のアメリカ3冠馬に輝きました。
そのあと2018年には年明けデビューのジャスティファイが136年ぶりに年明けデビューからの優勝馬になり、所謂「アポロの呪い」というジンクスを破っての勝利となり、その後のプリークネスステークスとベルモントステークスに勝利し、年明けデビューから6戦6勝で、シアトルスルー以来41年ぶりの無敗の3冠馬に輝きました。
最近では2019年のレースで1位入選ながら膠着となったマキシマムセキュリティは後にサウジカップの初代優勝馬になっています。
2021年のメディーナスピリットは1位に入選しましたが、後に薬物反応が出て失格となり、マンダルーンが繰り上がりで優勝となっています。
昨年は繰り上がりで出走を果たした19番人気のリッチストライクが勝利し、単勝配当は高配当になりました。(JRAの配当は9310円でした)
今年は日本から中央と地方から2頭がこの夢舞台に立ちます。
尚、出走取り消しの馬が4頭も出てしまい、その中には日本馬のコンティノアールも含まれています。(日曜のNHKマイルカップでも6枠12番のクルゼイロドスルが、感冒の為に出走取り消しとなっています)
1度も優勝馬が出ていない17番枠にはデルマソトガケが、繰り上がりで出走権を獲得した・南関東大井のマンダリンヒーローが22番のゼッケンをつけて晴れのケンタッキーダービーに出走します。
頑張れ日本馬。