武則天の半生を描いた漫画「レッドムーダン」

 グランドジャンプ増刊「むちゃ」で連載された漫画「レッドムーダン」がこの度、グランドジャンプ本誌にて移籍連載を開始しました。この漫画は中国唯一の女帝である武則天「または則天武后」の激動の半生を描く中華後宮ロマンのコミックです。

 主人公の武照(ぶしょうと読みます)は父亡き家族を支えるため懸命に生きていましたが、病気の母を持つ武照は貧困に耐えながらも家族と生活していました。

 ある日義兄の武元爽(ぶげんそう)に食料を求めますが、恵んでやる食料はないと追い返されてしまいます。家に帰ると病気の母がある言葉を武照に言い聞かせます。それは中国の言葉で三従四徳「女は幼い時には父に従い嫁しては夫に従い老いては子に従う」と言う言葉を聞き、女の生きる道という事を理解します。

 そんなある日武照は男友達とともに、ある行進を見かけます。それは唐王朝後宮に住む妃の行進でした。

 唐王朝に使える宦官が義兄の家を訪れ、「年頃の娘はおらぬか?」と尋ねられ義兄は開口一番「喜んで武照を献上させて頂きます」といい、武照を献上することにしました。更には病を患う母が手術もできずに死を迎えてしまい、武照は残された家族の為に後宮へ入ることになります。

 現在は第1巻が発売されており、続きもグランドジャンプ本誌で連載中とのことでキングダムの作者原泰久先生も早く2巻が読みたい!と帯に書かれていたので是非ともこの作品「レッドムーダン」という漫画が広まれば幸いです。