中央・地方のダート路線が大改革

 先ごろのネットニュースで(サンケイスポーツ)2023年及び2024年からの中央・地方のダートレース改革が発表されました。

 それによると3歳のダート三冠路線の三冠目のレース名が「ジャパンダートダービー」から「ジャパンダートクラシック」に名称変更されることになりました。更には1月から4月にかけての3歳のダートグレード競争が現時点ではない状態のため、2024年から1月中旬に船橋競馬場でブルーバードカップ(JpnⅢ 1800M)、2月に大井競馬場羽田盃の前哨戦となる雲取賞(JpnⅢ 1800M)、3月には同じく大井競馬場で長年羽田盃の前哨戦としても知られる京浜盃(JpnⅡ 1700M)、東京ダービーの前哨戦として東京競馬場で開催されているユニコーンステークス(G3)の開催時期が変更されることになり、ジャパンダートダービーから名称変更されるジャパンダートクラシックの前哨戦として9月上旬に盛岡競馬場で開催されるのが不来方賞(JpnⅡ 2000M)をそれぞれ位置づけ、上位入着馬に優先出走権を与える方針になります。

 3歳の短距離路線も5月上旬に園田競馬場で開催される兵庫チャンピオンシップ(JpnⅡ)が1870Mから1400Mに距離変更されます。

 更には地方の馬にとって新たに2歳秋と3歳春に高額賞金の重賞級認定競争が新設されます。(名称はネクストスターです)3歳時に4つの競馬場で開催されるネクストスターはそれぞれの優勝馬兵庫チャンピオンシップへの優先出走権が付与されます。

 北海道・門別競馬の重賞である北海道スプリントカップ(JpnⅢ 1200M)が3歳限定戦として8月に移設されます。

 古馬短距離路線は下半期には最大のレースであるJBCスプリントがありますが、上半期の短距離路線の頂点を決めるレースがなかったため、浦和競馬所で開催される重賞・さきたま杯がJpnⅠに昇格します。施行時期は6月中旬となります。

 古馬中距離路線は長年1月に開催されていた川崎記念(JpnⅠ 2100M)の実施時期が4月上旬に移設されます。

 古馬牝馬路線はエンプレス杯を上半期の頂点競走として設定しています。5月上旬の定量戦として施行され、1月に大井競馬場で開催されているTKC女王盃は、実施競馬場が園田競馬場に移設され、施行時期も変更になります。新しいレース名は兵庫女王盃(4月上旬 JpnⅢ 1870M)になります。

 3歳牝馬路線では船橋競馬場のレースであるマリーンC(jpnⅢ)が従来の1600Mから1800Mに距離延長されます。同時に3歳限定戦に代わります。施行時期は9月下旬になり、3歳牝馬の下半期の頂点として位置付けられます。同時にJBCレディスクラシックの優先出走権が与えられます。(ジャパンダートクラシックの1着馬も同様)

 これらの改革は、2023年の2歳馬競走から実施されます。

 その他には、かきつばた記念(名古屋 JpnⅢ 1500M)は5月上旬から3月上旬に、同じく名古屋競馬場で開催される名古屋グランプリ(JpnⅡ 2100M)は12月上旬から5月上旬に、名古屋大賞典(JpnⅢ 2000M)は3月上旬から12月上旬にそれぞれ移設。名古屋大賞典ハンデ戦として施行されます。エーデルワイス賞(門別 JpnⅢ 1200M)は10月中旬から11月上旬へ、クイーン賞船橋 JpnⅢ 1600M)は12月上旬から2月上旬へ、ブリーダーズゴールドC(門別 jpnⅢ 2000m)は8月中旬から9月上旬にそれぞれ施行時期が変更になります。

 これからの中央・地方のダートグレード競走が楽しみになってきました。