昨日、1頭のG1馬が天に召されました。
国内で唯一ディープインパクトを破ったハーツクライ号が昨日、馬体が立ち上がれなくなり、そのまま亡くなりました。
享年牡22歳でした。
ハーツクライは2005年の有馬記念であのディープインパクトに初めての敗北をさせた馬として知られています。
現に私も中山競馬場で生で見てきました。
現役時代は通算成績が19戦5勝でうち海外が2戦1勝となります。
ハーツクライは2004年に京都競馬場でデビューし、G2の京都新聞杯に勝利した後、日本ダービーでキングカメハメハの2着に入りました。
その後は勝ちきれないレースが続き、2005年のG1・宝塚記念とジャパンカップで2着に入り、そして有馬記念ではあのディープインパクトに国内で唯一となる土を付けました。(土を付けるというのは敗北を意味します)
その後は海外のG1である、ドバイシーマクラシックに勝利し、更にはイギリスのG1である、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに出走し、勝ったハリケーンランに次ぐ3着に入りました。
最後のレースは2006年のジャパンカップで、結果は10着でした。
引退後は種牡馬となり、大和屋暁さんの所有馬として知られるジャスタウエイ(天皇賞・秋、ドバイターフ、安田記念)更には自身が2着に敗れた日本ダービーの優勝馬を2頭排出しました。(2014年のワンアンドオンリー、2022年のドウデゥース)
更には2014年のオークスを制したヌーヴォレコルト、2018年の大阪杯と2019年のジャパンカップに勝利したスワーヴリチャード、2019年の年度代表馬であるリスグラシュー(2018年エリザベス女王杯、2019年宝塚記念、オーストラリア・コックスプレート、有馬記念)、最近では2019年の朝日杯フューチュリティーステークスの勝ち馬であるサリオスを出すなど、多くの活躍馬を輩出しました。
今頃は天国でディープインパクトとキングカメハメハと駆け回っていることでしょう。(2頭とも金子真人さんの持ち馬です)
ハーツクライ号のご冥福をお祈りします。