史上初の牝馬三冠馬であるメジロラモーヌの解説動画です


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 1986年に日本競馬史上初となる「牝馬三冠」を達成した「メジロラモーヌ」の解説をしていく動画「ゆっくり名馬解説・メジロラモーヌについて」の動画を私のブログにて貼り付けさせていただきます。

 この動画を作成してくれた「のんちゃん【ゆっくり競馬ちゃんねる】」さん、本当にありがとうございます。

 メジロラモーヌは現役時には美浦奥平真治厩舎に所属していて、1985年10月の東京競馬場ダート1400メートルで小島太騎手を背に2着に3.1秒の大差を着けてのデビュー勝ちとなりました。

 その後は京成杯3歳ステークス(現・京王杯2歳ステークス)(G2・東京競馬場・芝1400メートル)に出走するも4着に敗れてしまいます。(この時の1着馬は後に1986年の皐月賞で1番人気になりながらも7着に敗退したダイシンフブキでした)

 その後は自己条件の400万下の特別戦に勝利し、その後はテレビ東京杯3歳牝馬ステークス(G3・中山競馬場・芝1600メートル)(現在のフェアリーステークス)に出走し、見事に1着となり初の重賞勝利となりました。

 2歳時の成績は4戦3勝となりこの年の最優秀3歳牝馬(当時)に輝きました。

 3歳の初戦はG3・クイーンカップ東京競馬場芝1600メートル)に出走しましたが、結果はスーパーショットの4着でした。

 その後は初の関西遠征となり、3月の阪神競馬場芝1400メートルで行われる桜花賞トライアル「報知杯4歳牝馬特別・G2」に出走します。

 このレースから主戦騎手となる河内洋騎手との初コンビとなりました。

 レースは最後の直線で逃げるチューオーサリーを半馬身差躱しての勝利となり、桜花賞の本命候補となりました。

 因みに報知杯4歳牝馬特別は2001年に「報知杯フィリーズレビュー」に名称が変わっています。

 迎えた4月6日の「第46回・桜花賞(G1・阪神競馬場芝1600メートル)」で、メジロラモーヌは22頭立ての5枠13番に単枠指定されます。

 最後の直線で持ったまま抜け出し、2着のマヤノジョウオに1馬身3/4の差を着けて勝利し、メジロ牧場に初となるクラシックレースの勝利をもたらしました。

 その後には東京競馬場芝1800メートル(当時)で開催されているオークストライアルである「サンケイスポーツ賞4歳牝馬特別・G2(現在のサンケイスポーツフローラステークス)現在は芝2000メートル」に出走し、後に古馬となって活躍するダイナアクトレスなどを退けて、見事に勝利しました。

 そして迎えた「第47回オークス(G1)東京競馬場芝2400メートル」では桜花賞と同じ22頭立てでしたが、オークスでは4枠10番に単枠指定されています。

 勿論このレースでもメジロラモーヌの強さは際立っていました。

 追いすがるダイナアクトレスユウミロクを突き放して見事に勝利し、1976年のテイタニヤ以来となる史上7頭目牝馬2冠馬に輝きました。

 更にはオークストライアル勝ち馬としては初となるオークス勝利を成し遂げました。

 その後は当時9月に中山競馬場の芝1800メートルで行われていた「クイーンステークス」を使う予定でしたが、体調を崩してしまい、当時は10月に京都競馬場の芝2000メートルで行われていたローズステークス(G2)に出走します。

 万全の体調ではない状態でしたが、2着のポットテスコレディをゴール前クビ差退けての勝利でした。

 この後は当時牝馬三冠の最終レースとして行われた「第11回エリザベス女王杯(G1)京都競馬場芝2400メートル」に出走し19頭立ての6枠13番に単枠指定されます。

 レースの結果は直線で追いすがるスーパーショット(1月のクイーンカップメジロラモーヌを破っています)を半馬身しのぎ切っての勝利となり、史上初となる牝馬三冠を見事に達成しました。

 更には全てのトライアルレースも勝利するという完全三冠という大記録も達成しただけではなく、当時は新記録となる重賞6連勝、牝馬としては初となる獲得賞金3億円を達成し、更には当時の牝馬重賞最多タイ記録(1971年の年度代表馬である名牝・トウメイが重賞7勝を達成しています)となる重賞7勝を成し遂げています。

 そして陣営は暮れの大一番である有馬記念で引退することが決まり、引退レースである有馬記念はその年のダービー馬であるダイナガリバーの9着に敗退してしまいます。

 レースでは進路が取りづらく最後の直線で抜け出せなかったという事でしたが、最後のレースで思わぬ大敗となってしまいました。

 引退後は生まれ故郷のメジロ牧場(現在のレイクヴィラファーム)で繁殖生活に入りましたが、これと言った代表産駒は輩出できませんでしたが「十冠ベビーと言われたメジロリベーラ号は1戦だけで引退」、この馬の血を引く馬では2008年の川崎記念の勝ち馬であるフィールドルージュ、G3・ファルコンステークスに勝利したコウソクストレート、更には香港のG1レースである香港ヴァーズに2019年と2021年に勝利したグローリーヴェイズが活躍しました。

 メジロラモーヌは2005年の9月に老衰のため22歳でこの世を去ってしまいましたが、この馬が37年前に成し遂げた偉業は後世に語り継がれることでしょう。

 「ゆっくり競馬ちゃんねる【のんちゃん】」さんが制作した「ゆっくり名馬解説・メジロラモーヌ」の動画で、伝説と言われる名牝の軌跡をどうぞご視聴してください。