フランスでデビューした日本人漫画家の作品「Lost Children]

 フランスでデビューした日本人漫画家「隅山巴文」(すみやまともみ)さんが描く漫画「Lost Children」はこの度1月6日発行の第10巻をもって完結しました。

 この作品の日本語版は秋田書店発行の「別冊少年チャンピオン」において2020年の7月号から2022年の12月号までの期間、全31話で連載されました。

 主人公の少年ランが反政府組織のダグーナに所属することになり、(いわゆるレジスタン的な活動です)身分制を打ち壊すという目標に向かい戦いの日々を送っていました。(この作品はレジスタンスドラマというジャンルに入るようです)

 更にもう1人の主人公であるユリという少年は山深い信仰の里で暮らす1人の少年です。この2人はかつて友人=親友でした。

 全10巻という作品ですが、1つの人間ドラマ的な作品としての評価はあるでしょう。最後にユリがアルマの木になっていくシーンは読者にとって信じられないというシーンです。

 その時主人公のランが発したセリフは「あいつはアルマの木になって、神の元へ行ってしまった」と言ったセリフです。

 その後主人公のランはダグーナを辞め、見果てぬ世界へと旅立ちます。そして1つの大山に上っていき地元の子供たちに1冊の本をみんなで読むシーンでこの作品は完結となります。

 私も全巻を読みまくってしまった為、話の展開が1話づつ手に汗握る展開でした。

 「ランとユリの絆は永遠に」という最終第10巻の裏表紙の言葉は素晴らしいの一言です。

 隅山巴文さんの次回作はどんなものになるのか、楽しみです。