「ゆっくり解説・セクレタリアト」の動画を貼り付けさせていただきます「第5回」


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 今回は久々となる「ゆっくり解説・セクレタリアト」の第5回で、今回は伝説といえる1973年の「ベルモントステークス」を中心とした動画を私のブログにて貼り付けさせていただきます。

 このレースはセクレタリアトを語るエピソードが満載となぅているだけでなく、そのレースでの勝利タイムが半世紀をたった今でも破られていないという大記録(2分24秒0)という驚異的なレコードタイムと2着の馬に推定31馬身差という差をつけての勝利で、史上9頭目アメリカクラシック三冠馬に輝いたセクレタリアトのエピソード満載の動画となっています。

 前走のプリークネスステークスで、1948年のサイテーション以来となる25年ぶり史上9頭目アメリカクラシック三冠馬に王手をかけたセクレタリアトはかなりの有名な馬となり、アメリカの3大週刊誌であるタイム誌、ニューズウィーク誌、スポーツ・イラストレイテット誌の表紙を飾るという快挙を唯一の競走馬として成し遂げています。

 更に「タイム誌」で、セクレタリアトが表紙を飾ったのはベルモントステークスの2日前であったため、この時にすでにセクレタリアトが「タイム誌」の表紙を飾ることは決まっていたそうです。

 そして迎えた「第105回・ベルモントステークス(G1・ダート2400メートル)」、出走馬はケンタッキーダービープリークネスステークスセクレタリアトの2着に入ったシャム、ジャージーダービーの勝ち馬であるプライヴェートスマイルズケンタッキーダービーの9着馬であるマイギャラント、同じくケンタッキーダービーの12着であるトゥワイスアプリンスとアメリカクラシック二冠馬であるセクレタリアトの5頭立てでした。

 もちろんセクレタリアト単勝オッズ1.1倍の圧倒的な1番人気に支持され、馬券を購入したファンが換金せず、それを記念馬券として保存したというエピソードもありました。

 更に調教師のローレンさんは主戦騎手であるロン・ターコットとともに夕食に行ったときに、食事中の時にターコットさんが語ったことが、とてつもないプレッシャーを感じていて、もし負けたら首を吊るという覚悟を決めていたそうと語っていたそうで、その時にローレンさんは「ロニー、あれはアメリカ競馬史上もっとも偉大な競走馬だ。もし彼が負けたらアメリカ中の競馬資料を集めてきてすべての資料を川に投げ捨ててしまおう」と語っていたそうです。

 それほど2人はセクレタリアトを信頼していたわけです。

 迎えた「第105回ベルモントステークス(G1・ダート2400メートル)」ではスタート直後にシャムとセクレタリアトが並びかけることとなり、(この時のシャムはスタートがあまり良くなかったそうです)この2頭がレースを引っ張る形となっていました。

 セクレタリアトとシャムが競り合ったことで後方の3頭はかなりの差をつけられていました。

 向こう正面でシャムはスタミナ切れを起こして下がる一方、セクレタリアトは後方の馬たちをかなりの差を広げて置き去りにして1頭だけペースを上げて快走していましたが、3コーナー当たりでは早くも10馬身ほどの差で後方の馬たちが続いていました。

 更に最後の4コーナー当たりではセクレタリアトがおよそ13馬身差を広げて最後の直線に入り、後方の馬たちに対してさらに加速し残り200メートルあたりで30馬身差を広げていき、最後のゴール地点にセクレタリアトが到達する前にはターコット騎手が後ろを振り返ることがあったそうです。

 見事セクレタリアトは2着に入ったトゥワイスアプリンスに31馬身差を広げてのゴールとなり、1948年のサイテーション以来となる25年ぶり史上9頭目アメリカクラシック三冠馬に輝きました。

 ベルモントパーク競馬場に詰めかけた約6万7千人のファンは25年ぶりとなる三冠馬誕生に沸きました。

 更に勝ちタイムの2分24秒0は1957年にギャラントマンが記録した2分26秒6を2秒6上回るレースレコードにして、1964年にマンハッタンハンデキャップの勝ち馬であるゴーイングアブロードが記録した2分26秒2のタイムを2秒2更新するダート2400メートルの世界レコードを記録しました。

 更に2日後に発売された「タイム誌」では、5ページにもわたってセクレタリアトの特集が組まれていて、競馬を知らない人々に幅広く知られることになりました。

 当時アメリカではウォーターゲート事件ベトナム戦争での軍の撤退など暗いニュースが流れていましたが、セクレタリアトの三冠制覇でアメリカ国内で明るいニュースとして取り組まれました。

 そして初代「ビックレッド」と言われた名馬であるマンノウォーから、二代目の「ビックレッド」の称号を得ることとなりました。

 そして次回では3歳の中期偏となります。

 セクレタリアト三冠馬になった後どんなレースを使ってきたかが次回の動画で分かりますので、次回もゆっくりとお待ちください。